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支湧別川・湧別川

湧別川は、丸瀬布から下り始める中・下流域がカヌーフィールドとして一般的だけれど、白滝付近の上流域も、緑に包まれた清流の中のダウンリバーが楽しめる素晴らしい流れとなっている。
適度な水量があれば、支流の一つである支湧別川から下り始めれば、最高の川下りを楽しめるだろう。
中流域は湧別ダムの下から下り始めて、途中に堰堤や落ち込みのポーテージが何カ所かあるものの、一気に海まで下ることもできる。
道内のカヌーフィールドの中では、手軽に海まで到達できる数少ない川である。
ただし河口部は突堤に囲まれ危険なので、決して直接海まで漕ぎ出すようなまねはしないこと。



支湧別川~新平和橋 (難易度:4 清流度:4)

ここで紹介しているのは支湧別川の新生橋からになるが、もっと上流部からも下ることが可能だ。
ただし、支湧別川は小さな川なので、大型のカナディアンカヌーで下るのにはちょっと厳しいかもしれない。それでも、適度な水量があれば、緑のトンネルの中をウォータースライダーに乗るような最高に楽しい川下りができる。
湧別川本流と合流した後は、川幅も広がっていくらか楽に下ることができるようになる。とは言っても、普通の川とは違って、岩の間を流れる山間の渓流の雰囲気である。
途中の堰堤越えはポーテージの距離が長いので、重たいカナディアンカヌーはちょっと苦労する。
一番の難所は、本流がまともに岩壁にぶつかっているところだが、左岸からポーテージも可能なので心配はない。
以前は旧白滝駅近くの河原で上陸していたが、場所が分かりづらいこともあり、少し距離は長くなるが新平和橋の手前で上陸するのが良いだろう。
新平和橋から先、丸瀬布までの間は、途中に地名の由来にもなっている白滝があったりして、カヌーでの漕行は不可とされている。
(2013年にもっと上流の上支湧別橋からクラブの例会で下ったが、水が多すぎて舟を流す人も出てきて、一つ下の橋で例会は中止になった。この上流部は大型カナディアンは止めておいた方が無難だろう。また、2016年の大水害で途中の橋が流されたり、川の様子が大きく変わったようだが、私は水害後に下っていないので詳しい様子は分からない。下った人の話しでは流木があるものの、下ることは可能なようだ)


川の水位情報:湧別川観測所(ここで紹介している区間からはかなり下流になるので参考値程度)

川下り日記:2004/7(幽仙橋~旧白滝駅付近) 2009/6(新生橋~旧白滝駅付近) 2013/6(上支湧別橋~一つ下流の橋) 2014/6(名前の分からない橋~新平和橋) 2015/6(名前の分からない橋~新平和橋) 2015/06(新生橋~幽仙橋) 2016/06(新生橋~幽仙橋) 2023/06(新生橋~堰堤)

川下り動画:2013/06(増水、途中リタイア)、2015/06(ソロで下る)、2015/06(ミニ例会の様子)、2015/06(ソロとタンデムの比較)、2016/06(2沈)
 


支湧別川
濃い緑、岩を覆う苔、素晴らしい風景が続く支湧別川
 
支湧別川
緑のトンネルの中を下っていく
支湧別川
これくらいならば比較的楽に下れるが
支湧別川
岩絡みの難しい瀬が連続する
支湧別川
たまに倒木で塞がっていることもある
湧別川
湧別川本流へと入ってきた辺りの風景
湧別川
堰堤越えがちょっと面倒
湧別川
湧別川本流の一番の難所であるクランクの瀬
湧別川
湧別川ではこんな風景も楽しめる



湧別川中流域 瀬戸瀬川~遠軽橋 (難易度:3 清流度:4)

湧別川ダム下流の救世橋左岸からスタートできるが、そのすぐ下流は荒れた瀬になっているので、支流の瀬戸瀬川からスタートするのも一つの方法である。
ここから河口まで、数カ所のポーテージだけで一気に下れるのが湧別川の魅力の一つだが、我々が下った時は水量が多そうで ポーテージに時間がかかりそうなので、遠軽橋手前で上陸した。
野上橋上流までの山間部は景色が良くて、川岸の奇岩や奇木も楽しめ、上流部から続く清流もまだ保たれ、なかなか楽しい区間だ。
適度に瀬も現れるが、それほど難しい瀬はない。
途中ポーテージが必要なのは野上の堰堤の一カ所だけ。
野上橋下流には水量が多い時は大きなウェーブができて、サーフィン好きな人は喜ぶだろう。
遠軽の町が近づくいわみ橋の下流には岩がらみの瀬があり、ちょっと冷やっとさせられた。
遠軽町のシンボル瞰望岩が見えてきたらゴールは近い。
私たちが下った時はかなり水量も多かったので、平常水位との時の状況はちょっと分からない。


川の水位情報:遠軽観測所

川下り日記:2010/5(瀬戸瀬川~遠軽橋上流)

川下り動画:2010/05(野上の堰堤)、2010/05(サーフィン)、2010/05(いわみ橋下流の瀬)
 


湧別川
中流域ではまだ変化のある風景を楽しめる
 
湧別川
所々に瀬も現れる
湧別川
新緑が芽吹き始めた春の風景
湧別川
エゾヤマツツジの花があちらこちらで咲いていた
湧別川
川岸の風景も楽しみの一つ
湧別川
変わった岩もあった
湧別川
遠軽の街に近づいてもまだ気は抜けない



湧別川下流域 上湧別橋~河口 (難易度:2 清流度:2)

手軽に湧別川の河口を楽しむのには上湧別橋からスタートするのが良いだろう。
ここから先には難しい瀬もなく、初心者でも下ることができる。
ただし、分流や流木も多く、変な分流に入ってしまうと流木に引っかかって思わぬ事態を招くこともありそうなので、経験者の同行は必要である。
さすがにこの辺りまでくると水の濁りも目立ってくるが、私の見た限りではそれほど酷い汚れ方ではない。
秋には沢山の鮭が遡上する様子も楽しめる。
風景的には特に見るものも無く単調な風景が続き、変化を感じるのは橋の姿が見えた時くらいである。
それでも、河口を目指す川下り独特の雰囲気を楽しめるだろう。河原では黒曜石も拾えるので、休憩で上陸した時に探してみるのも楽しい。
ここの河口は突堤に囲まれて海に突き出た形となっているので、そのまま海まで出てしまわないように注意が必要だ。
流れが緩やかに見えても水の力は侮れなく、あっという間に沖まで流されてしまう。
突堤の付け根付近からでも海の姿は確認できるので、そこで止めておいた方が無難だろう。


川の水位情報:中湧別観測所

川下り日記:2010/5(上湧別橋~河口)
 


湧別川
回りに山の姿もほとんど見えず、大きな空が広がっているだけ
 
湧別川
黙々と漕ぎ続ける
湧別川
時々流木も現れるので気は抜けない
湧別川
河口までの最後の橋、水鳥の群れも舞う
湧別川
気が付くと海の上に浮かんでいた、と言う写真



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