皆が遊び終わったところでようやく川下りの本番が始まる。
水位が下がったとは言っても、普段の湧別川よりはまだかなり水が多い。
初心者でも下れる川とは言い難い状況だけれど、今日の参加メンバーにとっては楽しい流れとなっている。
川幅も広がっているので、高い波の立つ瀬があっても余裕でそれをかわすことができる。
バウを漕ぐかみさんは、ひたすらチキンルートを下ろうとするので、私はやや欲求不満気味だ。
スタート地点にはコゴミやアズキナ(ユキザサ)が出ていたので、山菜のありそうな場所を見つけると、好きなメンバーは直ぐに上陸して探し始める。
目的は行者にんにくらしいけれど、その姿にはなかなか逢えないようだ。
寒い日が続いていたので、コブシがようやく花を咲かせたところで、桜はまだ蕾のままである。
時期的にちょうど花見カヌーが楽しめそうだと楽しみにしていたので、これはちょっと残念だった。
その代わりエゾムラサキツツジが岩場の上で咲いている姿を楽しめた。
垂直の岩壁に纏い付く様に根を伸ばした樹木や、不思議な形をした岩など、面白い地形も多い。
「何とかの岩」とか、それらしい名前をつけて、川下り観光地図とかを作るのも面白そうである。
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