北海道キャンプ場見聞録
目国内岳(2017/01/29)
新見温泉再開のおかげ
去年で営業を終えた新見温泉が、新しい経営者の下で今年から再オープン。
おかげで、温泉までの道も除雪され、今年も目国内岳に登ることができるのはありがたいことだ。
目国内岳を眺めながら林道を歩く
集まったメンバーは13名。
予想外の好天に、皆のテンションも上がっていた。
林道を歩いていくと、目の前に目国内岳の真っ白な山頂がくっきりと見えてくる。
途中から沢に下りていくと、今年は立派なスノーブリッジができていた。
去年は、この新見の沢川が渡れず、やむ無く前目国内岳に登っていたのである。
スノーブリッジの下には倒木が埋もれているようで、しばらくは沢の横断に苦労することは無さそうだ。
先に大人数のパーティーも入っていて、しっかりとしたトレースができている。
美しい風景の中を気持ち良く登る
キックターンを使わなくても登れるような緩やかな角度のトレースでとても登りやすい。
S藤さんが「このトレースを付けたツアーガイドは大したものだ」と感心している。
先頭のI上さんが、このトレースをゆっくりとしたペースで登ってくれるので、汗もかかない。
真っ青な空を背景に、雪化粧したダケカンバの森がとても美しい。
気持ちの良い登りだ。
高度が上がるにしたがって、背後にはシャクナゲ岳の端正な姿が見えてくる。
気持ち良く滑れそうなオープンバーンが現れる。
今日は、最初から山頂は目指さず、この辺りの斜面を滑る予定だった。
背後にシャクナゲ岳が見えてきた
滑走準備途中に犬のウンチを踏んづけたことに気が付いた
日中は気温も上がる予報だったので、雪が悪くなる前にまずは1本滑ることにする。
シールを剥がそうとしていたら、かみさんが「犬のウンチが付いてる」と叫び声を上げた。
気の毒にと思っていたら、何と私のシールにも黄色いウンチがべったりとくっ付いていた。
犬連れで登っていた人がいたので、多分その犬のウンチなのだろう。
13人で登っていて、ウンチを踏んだのが私とかみさんだけというのも、運が悪すぎる。
凍って薄くへばり付いたウンチは簡単には取れない。
ワックススクレーパーがあったので、それを使うと、鰹節のようになったウンチがハラハラと白い雪の上に舞い落ちた。
気を取り直して滑り始める。
少し重たい雪だったけれど、気持ち良くターンできる。
今年のニセコは雪が少ないようで、小さな木が少し邪魔くさいが、斜面もそれ程きつくは無いので、余裕をもってその間を滑り降りた。
林間を滑り降りる
雪煙を上げながら滑り降りる
一休みしてから2本目の登り返し。
今度は862mのポコまで登ってきた。
少し薄雲がかかってきていたが、羊蹄山にアンヌプリ、シャクナゲ岳が並んで見える光景はなかなか素晴らしい。
遠くの方に洞爺湖と有珠山も見える、と思っていたら、それは噴火湾と駒ケ岳の姿だった。
絶景をバックに記念撮影
最後の一滑り
最初は「今日は3本滑るぞ」と張り切っている人もいたが、結局2本で終わることにする。
皆が、登りのトレースを目指して滑り降りる中、I上さんは「良い斜面がまだ残っているから」と、ジュニアを連れて別方向に滑り降りる。
滑りに関しては貪欲なI上さんなのである。
2本目は、少し木が混んでいる方向に滑り降りてしまい、1本目のように気持ち良くは滑れなかった。
そこへI上さん達が、満足げな様子で合流してきた。
この様な樹木が混んだ斜面を滑るときは、ルートの選択が大事なのだ。
沢を渡って林道に戻るまでの僅かな登りでは、再びシールを貼る。
面倒だけれど、シール無しで林道へ戻るのは結構辛い。
最後に温泉で冷えた体を温める。
従業員の方もとても親切で、これからも沢山利用して盛り上げていきたい施設である。