カヌークラブの10月例会初日は、鵡川のニニウから福山までを下る。 今日はそれより14センチ多い。 それでも、ゴール地点の福山大橋から眺める川の様子はそれ程荒々しくは見えない。 スタートはラフトのゴール地点から。 周りの山々の紅葉は、最盛期にはまだ少し早いのか、去年下った時の様な鮮やかさはない。 しかし、その先にある小さな落ち込みは、普段とは全く違った表情に変わっていたのである。 どうなっているのかと思いながら近くまで下っていって、そこの波の大きさに度肝を抜かれる。 そこが、フリースタイルカヤッカーに人気のニニウホールと呼ばれるスポットらしい。 |
ラフトのゴール地点から出艇 | 回りの山々は赤く色付いている |
ニニウホールで遊ぶメンバーを遠くから眺めるだけ |
時折、雲の間から陽も射してきて、青空の面積も次第に広がってくる。 ニニウホールで冷や汗をかかされたので、その先にはどんな激しい瀬が待ち構えているのかと、びくびくしながら下っていく。 美しい紅葉をもっと楽しみたいところだが、この先で待ち構えているバク転の瀬のことが気になって、それどころではない。 |
ビューポイントの大岩、この付近は流れも穏やかだ |
「もしかしたら、増水して瀬が潰れているかもしれない。」 間近で見たバク点の瀬は、相変わらず複雑な波が立ち、その大きさも半端ではない。 今日の舟は、今シーズンから乗り始めているME。 フリーダムならば最初の大波に突っ込んだ時点で完全な水舟になっているはずである。 そうしてバク転の瀬をクリア。 瀬の様子を近くまで見に行ったが、そんなに激しい瀬には見えない。 |
バク転の瀬を下り終えたところで昼の休憩 |
休憩を終えて再び下り始める。 MEの対波性能に信頼がおけるようになっても、緊張感に変わりはない。 周りの山々が美しく色付いた風景も、緊張感を解いてくれるどころか、その先の核心部の様子を思い起こさせるだけだった。 周りの水面が波立ち始めた。 やがて、川は左へと曲がり、前方に崩れた崖が見えてきた。 鵡川のV字谷を吹きぬけてきた風が真正面からまともに吹きつけてきた。 そうして核心部が始まった。 しかし、その瀬がなかなか現れない。 苦労して下っていた岩がらみの瀬は、増水によって潰れてしまい、逆に下りやすい瀬に姿を変え、その途中に瀞場のような穏やかな流れまで挟んでいたのである。 |
核心部を抜けてやっと一息 |
この後はゴール間近の瀬を残すだけなので、すっかりリラックスして下っていく。 特にカナディアン組は、疲労困ぱいである。 山間部を抜け、流れも緩やかになり、ゴールの福山大橋も見えてきた。 バク転の瀬を無事に下ったメンバーも、ここではカヤックが1艇、見事なバク転を披露。 結局、かみさんの頑張りでこのホールから抜け出すことができ、一度も沈をせずに過去最高水位の鵡川を下りきることができたのである。 2015年10月10日 晴れ時々曇り 鵡川の川下りダイジェスト版動画 |
ゴール間近に一番の難所が | 今回も楽しい川下りだった |
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