北海道キャンプ場見聞録
労山熊見山(2022/01/20)
実家への途中で一滑り
十勝の実家へと向かう途中に日勝で一滑り。
滑り終えた後、実家までは車で30分もかからないので、とても楽なのである。
それで、今時期に実家に行く時は、まずは天気予報を確認してから日程を決めるようにしているのだ。
今回は労山熊見山のピークを目指すことにした。
午前9時過ぎに現地に到着して準備をしていると、HOAのボスがやってきた。
ボスは昨日も私の知り合いと一緒にこの辺りで滑っていたのだが、この季節は毎日のように日勝まで通ってきているようだ。
ここから登っていく
この辺りは雪不足が続いていたけれど先週になってようやくまとまった降雪があり、今週も月曜日に雪が降っていた。
それから3日が過ぎていたけれど、平日なのであまり荒らされていない。
私達が登り初めて直ぐに、早くもボーダーが一人滑り降りてきた。
結構年配の方で「天気が良くて最高ですね~」と嬉しそうだ。
登っている途中で振り返ると日勝ピークの斜面が見えてくる
私達の直ぐ前に登り始めていた若い男女のカップルを追い越す。
男性の方はスノースクートを背負っている。
重さを聞いたら、ザックを含めて20キロくらいはあるとのこと。
若ければ、それくらいなら背負って登れるだろう。
この風景の中を登るのが気持ち良い
尾根を登りきると早くも山頂が見えてきた。
登り始めから美しい風景を楽しめ、山頂までも直ぐに登れる。
これが日勝の魅力でもある。
山頂が見えた
今日は他に登っているのは、後ろから追いかけてきているボスだけである。
気が付くと、そのボスが直ぐ後ろに迫ってきていたのでビックリした。
今日は私のペースで登ってはいるけれど、今シーズン4回目なので、普通のペースよりは速いはずだ。
ボスに追いつかれた
ボスはそんなに登るのが速そうには見えないけれど、一定のペースで黙々と登っているのであっという間に追い付かれてしまう。
まあ、ガイドもやっているのだから当然のことだろう。
ボスも今日は労山熊見山のピークを目指すらしい。
先を譲って、私達は一休み。
流石にガイドさんの登るスピードは速い
そこから見える日勝ピークのゲレンデは、雪が風で飛ばされてしまったのか、あまり良いコンディションには見えない。
日勝ピークの斜面は雪があまり付いていないようだ
一方、熊見山の南東に広がるオープン斜面は良い感じである。
トラックが何本か刻まれているけれど、上部から滑り出せばノートッラクの斜面を楽しめそうだ。
問題は雪質である。
そこには風で飛ばされてきた雪が溜まっているので、もしかしたらかなり重たい雪かもしれない。
ノートラックの場所も残っている南東斜面
そんな斜面の様子を気にしながら、山頂を目指す。
実家のある清水町の市街地が眼下に見えてきた。
清水の街が見えてきた
更に登っていくと、真っ白なウペペサンケやニペソツ、トムラウシの山々が見えてくる。
空には薄雲が広がっているけれど、それらの山の方だけが青空なので、白い山々がくっきりと浮かび上がり、思わず歓声を上げてしまう。
真っ白な山が見えてくると一気にテンションが上がる
真っ白な樹氷の間を通り抜けて山頂到着。
1時間ほどで登れてしまうのだ。
山頂への最後の登り
青空の中に白いスカイラインが浮かび上がる
私達が山頂からの風景を楽しんでいる間に、ボスはあっと言う間に東側の谷に向かって滑り降りていった。
何時ものメンバーで来ていたら、当然同じ斜面を滑っていただろうけれど、今日はかみさんと二人なので南東の優しい斜面を滑るのである。
やっぱりニペソツは格好良い
かみさんの新しいカメラは250mmまでのズームなので、ニペソツやトムラウシ、清水町市街地がかなり大きく写せて面白い。
写真を撮り終えて南東斜面へと滑っていくと、ボスが谷の底から山頂に向かって登り返していて、直ぐ近くまで来ていたのでビックリしてしまう。
佐幌岳の向こうにはトムラウシが
南東斜面は予想外の軽い雪で気持ちよく滑ることができた。
ただ、広い斜面を大きな弧を描いて滑ろうと思っていたのに、自分の滑ってきた跡を見上げると、せせこましい弧しか描けていなくてがっかりした。
ノートラックの南東斜面を滑る
その後はノートラックの林間斜面を探して滑り降りる。
大体は登ってきたのと同じ場所を滑る人が多いので、ほとんどがノートラックのまま残っているのだ。
林間斜面を滑る
1本目は滑る方向を間違えて斜面が直ぐに終わってしまったけれど、登り返すつもりでいたので気にしない。
適当なところまで登り返したところで、昼の休憩。
3日前に滑った塩谷丸山も風が全く無かったけれど、今日も同じような天気である。
気温はかなり低いはずだけれど、陽射しもあって寒さは全く感じず、本当に気持ちが良い。
日暈が現れた
2本目は最初に考えていたコースを滑り降りる。
斜度はそれ程きつくは無く、樹木の間隔も広く、気持ちの良いツリーランを楽しめる。
快適なツリーランを楽しむ
登ってきたコースに戻るには小さな沢を2本越えなければならなかったけれど、丁度良く越えられる場所があり、最後には一気に国道まで滑り降りることができた。
天気の良い時を狙って山に来られる幸せをかみ締めながら実家へと向かったのである。