北海道キャンプ場見聞録
藻琴山(2016/3/25)
ホワイトアウトも楽し |
藻琴山の冬季間の登山口にもなっているハイランド小清水キャンプ場前の駐車スペースに着いた時は、見通しも利かないくらいの雪がもさもさと降り続いていた。 道東の川湯温泉に宿泊するついでに何処かの山に登ろうと考えて、選んだのが藻琴山。 山頂から屈斜路湖を眺めるのを楽しみにしていたが、この天気ではあまり期待できない。 道路際の駐車スペースから坂を登っていくと直ぐに、平坦な場所にでる。 キャンプ場のバンガローなどは、まだ半ば雪に埋もれたままだ。バーベキューハウスの軒先には立派なツララが並んでいた。 |
キャンプ場の敷地を通り抜ける | バーベキューハウスのツララ |
昨日はこの辺りでも結構な降雪があったみたいだ。 今日のものと思われる新しいスキーのトレースが残っていた。 スキーのトレースは沢に沿うように続いていた。 それなので、カルデラの縁まで登ってしまえば、後は尾根伝いに藻琴山に歩いていける。 少しずつ標高を稼ぎながら登った方が最終的には楽になるはずだと思い、一向に標高をあげようとしないトレースに痺れを切らし、ルートを変更した。 周りはダケカンバが主体の疎林になっていて、下山は何処を滑っても気持ち良さそうだ。 |
両手を広げたようなダケカンバを見つけて思わず抱きつくかみさん |
尾根の上に岩の塊が見えてきた。 その屏風岩が外輪山の縁になる。 眼下に広がる屈斜路湖の風景。 |
凍った湖面に斑模様の影が落ちる |
そこからは、外輪山の縁に沿って藻琴山の山頂を目指すだけである。 下の様子が全く見えない状態で雪庇の上を歩くのは、気持ち良いものではない。 尾根の上は恐ろしいので潅木の中を歩くことにする。 トレッキング気分で登れると思っていた藻琴山で、まさか山頂も踏まずに撤退する事になるとは思ってもいなかった。 シールを剥し、潅木の中をズルズルと下りていくと、間もなくしてオープンバーンが現れた。 お互いの姿を見失わないように、交代で少しずつ滑り降りる。 |
ダケカンバの疎林を滑る |
スプレーが舞い上がる |
途中で見切りを付けたトレースとも合流。 その後は余裕を持って、パウダーを楽しみながら滑り降りていく。 あっという間に駐車場所まで滑り降りてきた。 (GPSトラック) |
駐車場所12:35 − 13:55山頂手前14:10 - 駐車場所14:40 |