北海道キャンプ場見聞録
キロロ989峰(2016/1/3)
恐怖のスノーブリッジ |
年が明けての山スキー始めはキロロのバックカントリーへ行くこととなった。 集まったのは私達を含めて7名。 一番下のゲートはファミリーリフトの降り口にあるので、そこまでリフトに乗らなければならない。 リフト降り場にいた係員の方からリボンとビーコンのチェックを受けて、これで晴れてコース外に出られるのである。 積雪がまだ少なく、余市川の沢は水面が殆んど見えている状況である。 それを見た後続メンバーは、皆スキーを抱えてスノーブリッジを渡る。 スノーブリッジの水面からの高さは5m以上はありそうだ。 |
渡った先にも難所が | やっぱりこうなった |
私達の先に大人数のパーティーが入っているようで、しっかりとしたトレースが付いている。 私達は今回992峰を目指していたが、そのトレースも同じ方向に向かっているようなので、ありがたく使わせてもらう。 途中から沢が二股に分かれていた。 |
ここは右の沢を行くところだ |
先を歩いているパーティーの姿も見えていて、彼らは992峰から続く尾根を一気に登り始めている。 ただし、そこから先はラッセルしながら登らなければならない。 分岐地点で追いついてきた後ろのパーティーは、そのまま尾根ルートに向かったようだ。 |
992峰側はブッシュが多い | 989峰の疎林斜面 |
989峰を1本滑ってから992峰へ登り返すことに決まった。 先頭でラッセルしていたT津さんが意味もなく奇声を上げる。 ダケカンバの密度が濃くなっていた標高950m付近から滑り降りる事にする。 雪が小降りになると、992峰の山頂付近にも沢山の人影が見えていた。 |
降り始めた雪を誰も気にしない |
T津さんから「無理して身体を捻らないこと」とアドバイスを受けて滑り始める。 登り返しの事を考えて途中で止まったのがちょっと失敗だった。 再びシールを貼って、992峰に登り返す。 ヒールのプラスチック部分が割れてしまっていた。 何とか補修して下山開始。 |
一本足で滑るK原さん | ようやくスキー場が見えてきた |
時間をかけながらも何とか下まで降りてきて、その先で待ち構えていたのは例のスノーブリッジである。 「思わず後ずさりする」の表現どおりに、本当に1歩後ろに下がってしまう。 高いところが苦手な私なので、他の人は簡単に渡れるだろうと思って見ていると、そうでもないようだ。 かみさんが「絶対に渡れない」と言って泣き出すかと思って、他に渡れそうな場所がないか探してみたが、川の中を歩く以外に方法はなさそうだ。 色々とあったけれど、一番最後に最大の難関が待ち受けるなか、とりあえずは全員無事に降りてこられて、得るものも多い山スキーとなったのである。 (GPSトラック) |
慎重に渡るK原さん | 踊りながら渡るT津さん |
ゲート9:25 - 989峰11:30 - トラブル後の下山開始12:30 - ゲート14:00 |