北海道キャンプ場見聞録
音江山(2014/01/23)
恵まれた一日 |
確実に天気が良くなりそうな日に休みを取って何処かの山へ出かけよう! 名付けて「天気が良い日に休んで山へ作戦」。 前日の夜から雪が降り始め、木曜日の朝は4時半に起きて、家の前の雪かきから始めなければならなかった。 自宅を出て間もなく、空は見事に晴れ渡り、後は深川まで素晴らしい青空の下を車を走らせる。 |
駐車場所から出発 | このトレースに助けられる |
天気は良いけれど、気温はかなり低い。 2年前に来た時は、川の対岸に沖里河温泉の潰れかけた建物が見えていたのに、そこは更地になってしまっていた。 雪を被った森の中を歩き、山の斜面を一気に登って尾根の上へと出る。 我が家が音江山に登るのはこれが3度目。 そんなことがあったものだから、今回は3年前の歩いたルートをGPSに登録し、途中でそれを何度もチェックしながら進んでいく。 そして、下の方のトレースは、途中で強引に沢を渡っていた。 その先で沢地形が二股に分かれているところがあった。 2年前の時も、同じGPSの軌跡を頼りに登っていたはずなのに、実際の距離とGPS上の標示の縮尺をしっかりと把握していないと、ちょっとした違いで大きくルートを外れることになるのだ。 今回は何とか、適当と思われる場所で沢を渡ることができた。 今回は平日ということもあり、ラッセル覚悟でやって来のだが、もしもスタートからずーっとラッセルすることになっていたとしたら、頂上まではたどり着けずに終わっていたことだろう。 高度を上げていくと、木々の向うに石狩平野の展望が開けてきた。 |
木々の間から下界の風景が見えてきた | 尾根の上ではトドマツが迎えてくれた |
その先のダケカンバの林は、まだ林齢も若く、空に向かってすらりと伸びた木々の姿が美しい。 その先でまた風景が一変した。 標高800mにも満たない音江山なのに、その風景はまるで高山の様だった。 |
真っ白なダケカンバの森に感動 |
青と白のコントラストが美しい | 隣の山も真っ白だ |
尾根の反対側へと出ると、そこには違う展望が広がっていた。 青い空をバックに真っ白な樹氷の間を抜け、深川の町を瀬にして、音江山山頂を目指す。 そうして、12時30分山頂に到着。 |
青空を背景に登っていく | 山頂への最後の登り、深川の町が後ろに見える |
地形図を見ると、音江山を含め隣のイルムケップ山と沖里河山と合わせて一つの山塊を形づくっていて、それが島の様に北海道の中央部に浮かんでいるのが分かる。 以上のことは、地図を見ながらこの文章を書いているから正しく表現できるのであって、山頂に立っていた時は「あそこに見えるのは何山だ?あっちにも高そうな山があるぞ!あの街はどこになるんだろう?」などと、北も南も分からないままに、かみさんと二人で大騒ぎしていたのである。 |
音江山山塊の向こうには大雪の山並みも見えている |
石狩平野と石狩川、そして増毛山地 |
風も無く、そんな360度の風景を楽しみながら、山頂で熱々のカップラーメンを食べる。 この日の深川の12時の気温は、後で調べてみると−14.8度だった。 あまりの条件の素晴らしさに山頂を立ち去り難かったが、遠くに見える山々にも次第に雲がかかり始めてきたので、それを潮時に下山開始。 3年前はそのまま登ってきたルートに沿うように滑り降りたのだが、音江山は山頂から東側の沢に向かって滑り降りるのが楽しいらしい。 始めて滑る場所なのでどちらに向かって下りて行けば良いのか分からない。 天気も良くて、景色も良くて、滑りも良くて、3拍子揃った今回の音江山は最高に楽しく、作戦は大成功裏に終わったのである。 |
東斜面を滑る | 気持ちの良い滑りを楽しめた |
駐車場所 | → | 沢の渡渉ポイント | → | 山頂 | |
1:30 |
1:15 | ||||
距離:4.0km 標高差:617m |