天気の良い日に休みを取って、我が家の近所にある手稲ネオパラに登ることにした。
しかし、休みを取れる日と天気が良い日は、なかなか思うようには重なってくれない。
この日も、天気予報は晴れになっていたけれど朝から雪が降り続いて、出発をためらってしまうような天候だった。
ネオパラの登山口までは、我が家から車で15分もかからない。信号の繋がりさえ良ければ10分で着いてしまうくらいだ。
その10分の間に急速に天気は回復し、現地に着く頃には青空が一面に広がっていた。
登山口は住宅街の直ぐ裏、場所が分かりづらいとは知っていたけれど、やっぱり曲がる道を1本間違えてしまった。
駐車場は無いので、除雪された道路際に他の車の邪魔にならないように寄せて停めるしかない。
平日にも係わらず、既に沢山車が停まっていて、かろうじて我が家のスペースを確保できるような状況である。
人気の山とは聞いていたけれど、平日でこれでは、週末にここに近づくのは避けた方が良さそうだ。
近所の人が散歩で歩くことも多いのだろう。入り口の林道は、普通の靴でもそのまま歩けそうなくらいに踏み固められている。
林道が右に曲がるところで、トレースはそのまま真っ直ぐに林の中に続いていた。
そのトレースに従って林の中に分け入ったけれど、やたらに倒木の多いところである。
6年前の台風18号による倒木らしい。
私達は何も考えずにトレース通りに歩けば良いけれど、最初に歩く人はルートを探すのに苦労しそうだ。
初めての人ならば、途中で倒木の迷路に填ってしまいそうである。
倒木を避けてのアップダウンも多いので、帰りの滑りのことが心配になってきたが、林道をそのまま滑り降りてこれるので、その心配は無用だった。
途中で再び林道と交差して、いくらか歩きやすくなる。
傾斜も緩く沢地形の中の楽な登りが続くが、周りの森があまり美しくないので、この付近は歩いていてもあまり楽しくない。
そのまま沢の中を登っていくと、再度林道と合流し、そこには大きな穴が開いていた。
上から滑り降りてくると死角になるような穴なので、その上にロープが張られ赤テープがぶら下げられている。
ここで完全に林道とは別れを告げて、そのままもうしばらく沢地形を登り続ける。森の風景も次第に落ち着いたものに変わってきた。
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