初めての春山スキー |
我が家にとって3回目の山スキーチャレンジはニセコのシャクナゲ岳である。1月に登ったチセヌプリの隣の山、標高もチセヌプリより低いので我が家のレベルでも何とかなりそうだ。 |
そうして頂上へ到着。リフト終点からは1時間半の行程だった。写真を撮したりしながらのんびりと登ってきたので、ベテランなら1時間ほどで登れるのだろう。 頂上は南からの強烈な風が吹き付けていた。身体が飛ばされそうに感じるくらいの強風だ。 登頂の感動を味わうような余裕も無く、直ぐに風下側の山陰に逃げ込みやっと一息つくことができた。 眼下には目国内岳、岩内岳へと連なる白い山並みが広がっている。その右手には岩内の町並みと日本海、それに続く積丹半島の姿も霞に包まれてぼんやりと見えいている。 その場所でのんびりとくつろぎたかったが、そこでも風が吹き付けてくるので早々に下山することにした。 チセヌプリとニトヌプリ、そして遠くの羊蹄山が重なり合うように並んで見えている。その風景を眺めながら眼下の大斜面を颯爽と滑り降りよう。 と思ってスタートしたものの、雪の重たさに驚いて一ターンで切り上げてしまう。表面がクラストしている雪よりはまだましだが、斜度もきついので思うようにターンがつなげない。 もう一度滑り始めたが、やっぱりそれも一ターンで止まってしまう。 せっかく苦労して登ったのに、こんな滑り方で降りていてはもったいなさ過ぎる。その後は覚悟を決めて、不恰好ながらも何とか弧を描きながらビーナスの丘に向かって一気に滑り降りた。 かみさんの方は、マイペースで小さくターンしながらゆっくりと滑り降りてくる。 二人の残したシュプールを比較すると、かみさんの方が上手く見えてしまうのが何とも腹立たしかった。 毎回感じることだけれど、せっかく苦労して登ったのに、滑り降りるときはあっという間だ。大方の山スキーヤーはこの1本の滑降の快感を味わうためなら登りの苦労など気にもならないのだろう。 我が家はなかなかその域に達することができない。スキーを履いていれば、歩いて降りるよりは楽だなーと言ったレベルである 登ってくるときにすれ違った女性スキーヤーは、その後何度もビーナスの丘に登りなおしては滑降を楽しんでいるみたいだ。 山スキーを思いっきり楽しむためには、スキーそのものをもっと上達しなければならないのだろう。 そこからもう一滑りして、風を避けられそうな場所でお弁当を食べることにする。 |