北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.99
完走なるか?びえいヘルシーマラソン
丘の風景を眺めながら走るのを楽しみにエントリーしていた「丘のまちびえいヘルシーマラソン2024」。
しかし、その10日前に登山中に転んで肋骨にヒビが入ってしまった。(後で分かったのだけれど、ヒビではなくて折れていたようだ)
6日前に少し身体を動かすために走ろうとしたところ、肋骨が痛くて3キロ歩くのが精一杯。
この時は流石に出走を止めようと思ったが、2日前には歩くような速さでも10キロを走れたので、予定通り出場することに。
駐車場近くにあった楽しそうなお家
会場近くの駐車場は午前8時には満車になると大会パンフレットに書いてあったが、そこに停められなくても少し離れた駐車場からは送迎バスも出ているので、午前6時過ぎに自宅を出発。
午前8時ちょっと前に美瑛に着いたので、会場に比較的近いことぶき公園に行ってみると、まだ十分に空きがあった。
午前8時にはまだ余裕で空いていたけれど、直ぐに満車になりそうだ
そこからマラソン会場の美瑛町スポーツセンターまでは600m程度。
ハーフマラソンは隣の陸上競技場がゴールとなるワンウェイコースで、スタート地点の白金ビルケの森まではバスで移動する。
陸上競技場では丁度開会式をやっていたが、ハーフマラソン出場者がほとんど参加していないのでちょっと寂しい。
そんな開会式を横目で見ながら、私達はスタート地点へ向かうバスに乗り込んだ。
何をしているのかなと思ったら開会式が始まっていた
バスを降ろされた場所からスタート地点までは約600m、道の駅びえい「白金ビルケ」までは更に300m程歩かなければならない。
準備運動には丁度良いのかもしれないが、道の駅でバスから降ろしてもらったほうが有り難い気がする。
道の駅周辺で時間を潰し、スタート30分前くらいにスタート地点へ移動する。
スタート地点からも十勝岳が見えていた
送迎バスの中から見えた十勝岳連峰、この時はまだ曇っていた
この日の天気予報は曇りだったけれど、青空ものぞいて十勝岳連峰の山々もはっきりと見え、美瑛の風景を楽しむには好条件だ。
ただ、気温は高めで、スタート時で22度くらいはありそうだ。
かみさんは前の方に並び、私はキロ7分ペースでゆっくりと走るつもりでいたので、後ろの方に並んだ。
そして10時40分スタート。
スタート時には青空が広がったけれど気温も高い
後ろの方に並んだつもりが、まだ結構前の方だったみたいで、周りの人達のペースが早い。
痛み止めの薬のおかげなのか、アドレナリンが出ているからなのか、ヒビの入った肋骨に痛みは感じない。
暫くは下り坂が続くので、私もそのペースに合わせて走っていく。
気が付くとキロ5分30秒台のペースになっていた。
10キロまでは山に背を向けて走るのが残念
山に背を向けてただひたすらに下っていく。
後ろを振り返ると美しい山の姿が見えていたが、走る先には特に見るべきものはない。
約10キロで150mほど下ることになる。
5キロ過ぎの給水所は素通りするつもりだったが、気温が高いので給水は欠かせない。
ペースは次第に落ちてきて、9キロのラップは5分55秒になっていた。
心臓破りの丘5合目
そして下りきったところから、心臓破りの坂が始まる。
何時もの朝ランコースでも40m程度の登り坂が有るので、この心臓破りの坂はそれ程恐れてはいなかった。
後で調べてみたけれど、800mの距離で40m近く登るので、何時もの朝ランコースの坂とほぼ同じである。
ただ、10キロ近く走ってきた後での登り坂なので、体力的には結構きつい。
坂の途中には眺めの良い場所も
かなり登ってきたつもりでいたら、「心臓破りの坂5合目」と書かれた看板が立っているのを見てガッカリする。
「がんばれ!」とも書かれていたけれど、この看板がない方が頑張れる気がする。
9合目の看板では前方に青空が広がってきて、登り坂がようやく終わりそうなのが実感できた。
登った後には下り坂のご褒美が待っている。
そんな筈なのに、途中で給水所もあったりして、思うようにペースが上がらない。
心臓破りの坂9合目
後ろから話し声が聞こえるなと思ったら、ゲストランナーの増田明美さんだった。
心臓破りの坂では「増田明美の夫」が応援してくれていたが、この大会ではそれが名物になっているらしい。
今年は還暦を記念して走ることにした増田明美さん、赤いTシャツを着ている
増田明美さんに追い越された後に現れたのが第二の心臓破りの坂。
そんな物があるなんて聞いていなかったけれど、距離が短いので心臓は大丈夫だった。
第2の心臓破りの坂、終わりが見えているので頑張れる
美瑛の丘の風景を楽しみに参加した大会だったけれど、そんな風景を楽しむためにはアップダウンは付きもの。
ペースは6分40~50秒が精一杯で、5分台で走れていた前半のスピードが夢のようだ。
こうなったらタイムのことは気にしないで、気に入った風景があれば立ち止まってスマホで撮影。
美しい風景、正面に見えるのは大雪山連峰
前半は十勝岳連峰を背にして走っていたけれど、後半はコースの変化が多いので何時の間にか真正面に山が見えていたりする。
そして、方向によっては大雪山連峰も見える。
丘の風景が知られている美瑛だけれど、やっぱりその風景に山の存在はは欠かせないのだ。
何時の間にか十勝岳連峰が正面に見えていた
14キロ過ぎから下り坂が続いていたけれど、18キロの手前で少し登り坂となる。
その場所で「ここを登ってしまえば、後はゴールまで下りだけですよ」との応援の声を聞いて、最後の力を振り絞る。
しかし、その先の下りでもスピードは全然上がらない。
肋骨の痛みは最後まで感じなかったけれど、やっぱりその影響は出ていたみたいだ。
ここから先は下りだけと言われても
ゴールまで後500mというところで美瑛川を渡る。
上流部の白金温泉付近では川の水が青く染まり、ブルーリバーとも呼ばれている美瑛川だが、この辺りでもまだその水が青く染まって見えている。
美瑛川を渡る
そうして陸上競技場まで戻ってきて、トラックを200m程走ってゴール。
タイムは2時間16分35秒。
平均ペースはキロ6分30秒くらい。
キロ7分ペースで走るつもりでいたので、自分としては十分に満足できるタイムだった。
競技終了までまだ1時間の余裕が
このヘルシーマラソンは終了時間の午後2時までにゴールすれば良いので、ハーフの制限時間は実質3時間20分。
最悪歩いてでも完走できると思って参加することにしたびえいヘルシーマラソンなので、完走できただけで嬉しかったのである。
かみさんのタイムは1時間55分48秒。
私がベストコンディションだったとしてもこのコースで2時間を切れるのか、ちょっと自信がない。