北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.65
2015京都紅葉の旅二日目 |
夜中から降り始めた雨が翌朝になってもまだ降り続いていた。 最初の目的地は、長岡京の紅葉の名所光明寺である。 話す言葉は中国語である。 光明寺の開門は午前9時。 傘を差さなくても歩けるくらいに雨は小降りになっていた。 階段を登り終わると、その団体は建物の中へと入っていく様子だったので、私達は先にもみじ参道を見ることにした。 向かいからは、バスに同乗していた中国人のグループが歩いてきていた。 |
素晴らしいもみじ参道の紅葉 |
ここの紅葉も例年よりは遅れ気味のようで、まだ色付き始めたばかりのモミジもある。 もみじ参道を楽しんだ後に、団体客のいなくなった御影堂や釈迦堂前の信楽庭などをゆっくりと見て回った。 この次に向かうのは大原野神社。 タクシーから降りると強風が吹きつけてきた。 さすがにここには中国人の姿は無かった。 参道に入ると、周りの木々が風を遮ってくれる。 |
散り紅葉の美しい大原野神社の参道 |
その中で目を惹いたのは、一対の狛犬ならぬ狛鹿である。 隣の勝持寺の紅葉も美しいと聞いていたので、足を運んでみる。 そこから戻る途中、濡れた石段で滑り、一瞬身体が宙に浮くような派手な転び方をしてしまった。 |
勝持寺の参道は美しい竹林に囲まれている | 勝持寺の山門、この下で転んだ |
次の目的地は地蔵院。 果たして、地蔵院だけを見るためにここまで足を運ぶ価値はあるのだろうか。 バスと電車を乗り継ぎ、阪急嵐山線の上桂駅で下車。 住宅地の中を抜けて辿り着いた地蔵院の境内は、私たちの他に参拝者の姿も無く、ひっそりと静まりかえっていた。 淡い緑の竹林を背景に、色付いたモミジが枝を広げている。 竹林の中を更に進んでいくと、紅葉に囲まれた本堂が姿を現す。 方丈から眺める庭は枯山水の庭園で「十六羅漢の庭」と呼ばれているらしいが、今回は紅葉しているかどうかの基準でしか庭を見ていないので、あまり惹き付けられるものはなかった。 地蔵院を出て、車も通れないような細い道を抜けていくと、突然賑やかな場所に出てきた。 |
一瞬だけ日が射すと、苔の上の散り紅葉が一際美しく見えた |
紅葉に囲まれる地蔵院本堂 |
苔寺の前からバスに乗って嵐山を目指す。 暫くしてやって来た乗り換えのバスに飛び乗り、その混雑から逃げ出す。 鳥居本のバス停で下車し、そこから化野念仏寺まで古い町並みの中を歩いていく。 化野念仏寺の紅葉はちょうど見頃を迎えていた。 12年前の秋にも嵯峨野を訪れていて、今回の旅の計画を立てる時も、できればまだ行った事の無い場所と考えていた。 |
化野念仏寺の紅葉は正に盛りを迎えていた |
次に向かったのは祇王寺。 門前の茶屋で一服してから次に向かったのは厭離庵。 そろそろ日も傾いてきたので、落柿舎、二尊院は外から眺めるだけにして、今日の寺社めぐりの最後は、嵯峨野の紅葉の名所常寂光寺で締めくくる事にした。 嵐山駅へ向かって歩いている間に日が暮れて、次第に周りが暗くなってきた。 |
厭離庵の紅葉 | 嵐電の嵐山駅から帰途につく |
ホテルに戻って一休みしてから食事に出る。 今回の旅行では、食事に金をかけないことが一つの目標だったが、こんな店がホテルの前に有ってくれたおかげで本当に助かったのである。 |
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