北海道キャンプ場見聞録
最後のキャンプは最高のキャンプ
天塩町鏡沼海浜公園キャンプ場(7月16日~17日)
サードステージを下り終えて、早めに今日のキャンプ地である鏡沼公園キャンプ場へと向かう。
少しでも良い場所にテントを張りたいのである。
今日の朝に奥さんが帰ってしまったI倉さんは、車が無いので我が家の車に同乗する。
午後3時半過ぎ頃にキャンプ場到着すると、既にテントの設営を始めている人が沢山いた。
I倉さんは自分の荷物を抱えて何処かへ行ってしまったので、私たちも自分たちのテントを張る場所を探す。
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良い場所にテントを張れた
すると、鏡沼が目の前に広がるロケーション最高のサイトを見つけて、直ぐにそこにテントを張ることに決めた。
隣に木製の縁台もあり、足洗い場のような水場も近く、なかなか便利な場所である。
ふわふわの芝生の上にテントを設営。
気持ちの良い夏の日差しに照らされて、湿っていたテントも直ぐに乾きそうだ。
ついでにシュラフも干す。
この時期のキャンプでは日陰に逃げたくなるのが普通だけれど、今日は気温も20度くらいなので、強い夏の日差しも心地よく感じられる。
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丘の上に見えるのは「てしお温泉夕映」
ここでビールをグビッと飲みたいところだけれど、それはちょっと我慢して、混雑する前に温泉に入りに行くことにする。
ダウンザテッシのキャンプ地は、何処も温泉が隣接しているのがありがたい。
川を下って汗をかいた後は、温泉が一番の癒しなのである。
温泉に入りに行こうとしたら、学生達が鏡沼の中に入ってしじみ採りをしていた。
先日、何かのイベントでしじみが撒かれていたので、その時の残りが結構あるのだろう。
その学生たちの中には当然D地君も入っている。
と言うか、最初にしじみ採りを始めたのがD地君であることは大体見当が付く。
本当に、何処でも生きていけられるタイプの人間である。
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私たちのテントは一番端っこ
てしお温泉夕映の大きなガラス窓からは、眼下に鏡沼を見下ろし、その先の日本海には利尻山も浮かび、最高のロケーションが楽しめる。
その名前のとおり、利尻山を赤く染める素晴らしい夕日も温泉に浸かりながら眺められるのだろう。
テントに戻ってきてビールを開ける。
今回のキャンプ中で飲んだビールの中で一番美味しかった気がする。
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本来のキャンプ場もなかなか快適そうだ
てしお温泉夕映には何度か入ったことがあるけれど、鏡沼海浜公園のキャンプ場に泊まるのはこれが初めてだった。
正確に言うと、今回テントを張っているのはキャンプ場ではなく、鏡沼海浜公園の遊具広場のような場所である。
本来のキャンプ場はその隣にあるのだけれど、なかなか快適そうなキャンプ場である。
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I倉さんの一夜の宿
今までは温泉に入りながらここのキャンプ場を眺めて、あまり良いイメージは持っていなかった。
多分、今日のこの素晴らしい天気がキャンプ場のイメージを更に良くしているのかもしれない。
I倉さんは何処にテントを張ったのかと思ったら、土管のような遊具の中に自分のシュラフを広げていた。
インターネットでこの遊具の写真を見て、ここで寝ようと最初から決めていたらしい。
テントも持ってきていないので、ここが使えなかったら、何処かの軒下で野宿するつもりだったとのこと。
I倉さんはクラブに入って2年足らずなので、その人となりをまだあまり知らずにいたが、こんなにワイルドな人間だったとは驚きである。
アドベンチャーレースに出場していた経歴もあり、それと比べれば、こんな場所で寝られるのは恵まれすぎているのだろう。
私もその中に腰掛けてみたけれど、なかなか快適である。
でも、元々は遊具なものだから、時々子供が上に乗って遊ぶのは我慢するしかなさそうだ。
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今日の夕食は、しじみラーメンにおにぎり2個、そして何時ものお茶である。
天塩のしじみラーメンと言えば、てしお温泉夕映のレストランの人気メニューでもある。
今年の6月にもここでしじみラーメンを食べたけれど、思っていたよりもしじみの数が少なくてがっかりさせられた。
今日のしじみラーメンのしじみは更に少なく、思わず数を数えたら5個しか入っていなかった。
まあ、しじみの数は少なくても、こうして地元の特産品を食べさせてもらえるのだから、文句は無い。
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天塩の夕日
西の空が赤く染まり始めてきた。
その光を受けて、てしお温泉夕映えの建物も赤く染まっていた。
最後に夕日が沈む瞬間は、天塩川の川縁まで行って眺める。
利尻山は、雲の下にその裾野だけが見えていた。
直ぐ目の前で天塩川が日本海へと流れ込んでいる。
海も穏やかなので、川と海の境目が良く分からない。
明日のファイナルステージではもう少し上流の河川公園で上陸するので、天塩川の河口を目にするのはこれが最後になるのだろう。
その様子を目に焼き付けてテントへと戻る。
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天塩川河口の夕日
Y谷さんがワイン1本を持って遊びに来てくれた。
今日はダウンザテッシ最後のキャンプであり、明日は漕ぐ距離も短いことから、他のテントも遅くまで賑わっていた。
土管の中で寝ていたI倉さんも、隣のグループに誘われて、そこに混ざっていたようだ。
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最後にテントも乾かせて気持ち良く撤収完了
翌朝も青空が広がっていた。
今日の車の回送は直ぐ隣の河川公園までなので、今までよりは朝の時間に余裕がある。
おかげでテントも完全に乾かして撤収することができた。
そうして、ファイナルステージの川下りへと出かけてのである。
この後のダウンザテッシ ファイナルステージの様子はこちらへ