今年2回目のカヌークラブ練習会。
1回目は支笏湖モラップキャンプ場、そして今回は洞爺湖の曙公園に会場を移しての開催である。
我が家が曙公園に泊まるのはこれが3回目。
過去の2回は何れも、カヌークラブの水上運動会で利用していた。
その時は、一番奥の団体用サイトを開放してもらっていたので、本来の曙公園を利用するのはこれが初めてとなる。
真狩のブーランジェリー ジンでパンを購入してから洞爺湖へ向かうのは、過去2回と全く同じ行動だ。
かみさんの希望によりそうしているのだけれど、ちょっと能がない気がする。
それにしても今回は、全く気合いが入っていなかった。
風も強くて雨も降るとの天気予報なのである。
森の中でのキャンプならば、そんな天気でもそれなりに楽しむことができるのだが、天気の悪い日の洞爺湖キャンプに魅力は全く感じない。
おまけに南東の風が強いとの予報なので、曙公園ではその風をまともに受けてしまうことになるのだ。
洞爺湖に近付くに従って霧雨も降ってきて、テンションはますます下がってくる。
それでも外輪山から湖畔まで下ってくると、霧雨は何とか止んでくれた。
キャンプ場にやって来ると、既に今回の企画者であるN島さんが到着していた。
早速、湖畔にビッグタープを張る。
タープが風をはらみ大きく膨らむが、何とか耐えてくれそうだ。
次に自分達のテントを張る。
曙公園には「キャンプをする時は絶対にここにテントを張ろう」と昔から狙っていた場所があった。
湖畔近くに形の良い樹木が生えていて、その下にテントを張ると良い画になるのである。
我が家がサイトを選ぶ時は、そこからの眺めが良い場所というのが基準になることが多い。
しかし、そこにテントを張った時のサイト自体の眺めが良いという基準で選ぶのは、ここくらいである。
「緑のニーモのテントがここには似合うだろう」と思いながらテントを設営していると、こんな時に限って、かみさんが直ぐ隣に自分のテントを張り始めるのである。
何時もは赤の他人のような顔をして離れた場所にテントを張るくせに、何で今回に限ってここなんだ?と思ったが、気の弱い私は「そこをどけてくれ」とは言い出せなかった。
テントを張り終えて早速写真を撮ろうとしたら、かみさんのオレンジのテントが見事に私のニーモの前に被っていたのだった。
メンバーが徐々に集まってきて、ドライスーツに着替え始める人も出てきた。
「エッ?!本当に練習するの?」
私は車に積んであるカヌーさえ降ろそうとしていなかったのに、今日はやっぱり練習会だったのである。
諦めてカヌーを降ろし、ドライスーツに着替える。
しかし、私達が到着した時よりも更に風は強まり、湖畔には大きな波が打ち寄せ始めていた。
こんな時に湖に漕ぎ出すためには、波に対して直角にカヌーを向け、少し沖に出てからカヌーに乗り込む必要がある。
でも、濡れるのもイヤなので、波打ち際から乗り込もうとするが、全然上手くいかずに、直ぐに岸に打ち上げられてしまう。
何とか出られたと思っても、風に押し戻されて前に進めない。
イヤになってサッサと止めてしまう。
他のメンバーも諦めたようだ。
前回の支笏湖での練習会に初参加したI川さん。
今回もカナディアンを車に積んでやって来たが、そのカナディアンは車から降ろされることはなかった。
今回のカヌー練習会にカヌーを持たずにブラリと現れたK原さん。
カヌーの代わりに持ってきていたのは、スラックライン用のラインだった。
一足先にカヌーを止めた私は、そのスラックラインで遊ばせてもらう。
ラインを上手く渡るためには、身体のバランスだけではなく精神的なバランスも必要となる。
体幹を鍛える効果もあり、なかなか奥の深いスポーツである。
風はますます強くなり、タープの風上側ポールを低くしてみたが、風を遮る効果は全くなし。
車を風除け代わりにして周りを囲み、タープをその上に張ることにした。 |