北海道キャンプ場見聞録
頓別川
中頓別町から浜頓別町を流れオホーツク海へと注ぐ流路延長65㎞の二級河川。 河口手前でクッチャロ湖から流れ出るクッチャロ川と合流するが、この川からクッチャロ湖へ海水が入り込むくらいなので、そのままクッチャロ湖まで漕ぎ上がることもできるかもしれない。 川下りの対象となるのは中頓別町の市街地から下流であり、酪農地帯の中を蛇行しながらゆったりと流れていく。 さけ・ますのふ化放流事業が行われている川であり、時期によってはサケの姿を眺めながらの川下りを楽しむことができる。 |
寿橋~新川橋 (難易度:2 清流度:4)
「北海道ののんびり下れる川の本」によると、牧場地帯を流れる川で牛が突然現れるなどと紹介されているが、その頃よりも河川整備が進み堤防で囲まれている区間も多いので、現在は牛とご対面する機会は無さそうだ。
堤防で囲まれていても河畔林が茂っているので、自然河川を下っている様な雰囲気である。
道北のこの辺りを流れる川は、湿原の中を流れる川のイメージが強く、頓別川もそんな川の一つだと思っていた。
しかし、今回下った寿橋から新川橋の区間は、石の河原が有ったり、岩盤の露出した瀬が有ったりと、風景は変化に富み、そのイメージは全く違っていた。
湿原を流れる川の様に水は黒っぽい色をしているが、それでも透明度は有り、浅瀬では澄んだ水を通して小砂利の川底がハッキリと見える。
秋にはサケの泳ぐ姿も見られ、砂利の川底には産卵床も沢山確認できた。
川岸の削られた地層の中から太い埋もれ木が突き出していた光景には驚かされた。
スタートとゴールの場所も川の近くまで車で入ることができるので、川下りには最適の区間である。
途中で現れる瀬は、瀬と言うほどのレベルではなく、流れの早い場所と言った方が正しいかもしれない。
ホワイトウォータを求めるようなパドラーには退屈な川に感じるかもしれないが、周りの風景を眺めながらカナディアンカヌーでのんびりと流れ下るにはうってつけの川である。
私たちが下った時の川の水位は19.96mで、これくらいの水位ならばストレスなく下ることができる。
新川橋から下流は更に流れは緩やかになる。ひたすら海を目指して漕ぎ続ける楽しみもあるが、河口から7キロほど上流にウライが設置してあるので、ポーテージが必要となる。
川の水位情報:中頓別観測所水位
川下り日記 2018/09
川下り動画 2018/09
山が近くに迫るところは眺めも良い
寿橋の下流右岸に丁度良い出艇場所がある
河畔林も茂って緑に包まれた川下りを楽しめる
川底の石もはっきりと見えるくらいに水が澄んでいる
鏡の様な瀞場
石の河原もある
河原で一休み
流木もあるが流れが緩いので余裕を持って避けられる
土の中から突き出た埋もれ木はモンスターに見える