北海道キャンプ場見聞録
後志利別川
国土交通省が発表する水質ランキングでは常に上位に入ってくる川である。 ただ、美利河ダムの影響があるのか、水の透明度はそれほどでもない気がする。 川は大きく蛇行しながら流れ、道路が隣接する部分などでは護岸ブロックが気になるものの、自然豊かな川である。 川が蛇行する部分は大体が露頭になっていて、興味深い地層を見ることもできる。 貝化石の交じる地層もあり、地学に興味のある人には楽しい川である。 水を被るような瀬も殆ど無くて、風景を眺めながらのんびりと下れる川である。 |
美利河ダム~住吉橋 (難易度:2 清流度:4)
ダムから水が出ていればダム直下から下り始めることもできるが、通常はダムから暫くの区間は水が少なくて下るのは厳しそうだ。
めのう橋の下流にダムの放水口があり、そこから下流が一般的な川下りフィールドと言えるだろう。
2005年にカヌークラブの例会でダム直下から下った時は、春先で水量がたっぷりの5月。ダムからの放水量は43tもあり、白波の続く瀬もあったが、通常は穏やかな流れが続く川である。
ただし、川を完全に塞ぐような倒木もあるので、注意は怠れない。
水の少ない時ならば新花石橋か花石橋から出艇することになるが、花石橋の方が出艇しやすい。
この区間には大きな露頭が多く、斜交層理と呼ばれる美しい模様の地層や貝化石の交じる地層も見られて興味深い。
奥沢橋の下流に中里頭首工があり、取水時期には左岸ポーテージとなる。転倒式の堰になっているのか、私達が下った時は何も無くなっていてそのまま通過することができた。
その先で上陸できるのは住吉橋上流の住吉頭首工となる。
通して下る時は、頭首工の魚道を下れそうだが、その先の落差のある瀬を含めて、十分に下見してチャレンジするかを決めたほうが良いだろう。
その先、海を目指して下るのも楽しそうだ。
川の水位情報:美利河ダム放流量 花石観測所
川下り日記:2005/5(美利河ダム~花石橋) 2021/10(花石橋~住吉頭首工)
穏やかな流れと露頭と紅葉、これがこの川の魅力だ
2種類の露頭が隣接
瀬棚層の斜交層理と呼ばれるものらしい
露頭と紅葉の風景が美しい
美しい風景を眺めながらのんびりと下る
波の大きな瀬もこのレベルだ
倒木には注意が必要
ダムから水が出ていればダム直下から下れる
春の増水期にはスリリングな瀬も現れる
住吉頭首工は魚道を下れそうだが
中里頭首工は堰が倒れていればそのまま通過できる