紀伊半島で下りたい川を幾つかリストアップしていたけれど、途中で雨が降ったりして、なかなか思うように川を下れない。 しかし、清流として知られている古座川は前日の雨で増水し水も濁っていた。 予定を一日遅らせることにして、この日は古座川の支流の小川を偵察するだけにしておく。 小川には柿太郎回しと呼ばれる大きく蛇行している区間がある。 そこで、できればここも下ってみようと考えていたが、現地を見てがっかりした。 |
迫力のある滝の拝み | 柿太郎廻しではカヌーを下ろす場所がなかった |
そんな訳でこの日は川を下ることなく、古座川の一枚岩キャンプ場に宿泊。 ここの一枚岩は日本のエアーズロックとも呼ばれる高さ100m、幅500mの巨大な岩である。 一枚岩が見えなくなっても、今度は違う岩峰が楽しませてくれる。 |
キャンプ場から少し下って、ようやく一枚岩の全貌が確認できた |
青空に聳え立つ岩峰の姿が美しい |
水の透明度は昨日よりかなり回復していたけれど、それでも古座川の普段の透明度と比べると全然劣っているのだろう。 川沿いには道路が走り、所々に集落もある。 北海道でも直ぐ横を道路が通っている川もあるが、そこに川と人との繋がりはほとんど無い。 山の斜面では所々で藤が花を咲かせていた。 |
水はエメラルドグリーンに染まり、周りの山々や空を映し込む |
巨大な錦鯉がカヌーの下を泳いでいたり、川岸で亀が甲羅干ししていたりと、北海道の川では考えられないことばかり。 橋の下の一部が倒木の絡む急な流れとなっていて少し緊張したが、問題なく通過できた。 その後も真っ二つに割れた巨岩や川岸の奇岩を楽しみながら下っていく。 |
藤娘? | 甲羅干しをする亀 |
真っ二つに割れた岩 | 穴だらけの岩 |
穏やかな流れだけれど向かい風が強い |
沈下橋の風景 |
ここでも向かい風が強くなってきた。 上陸予定地点は、トイレも有って河原まで車で降りられる場所を目星を付けておいた。 途中の川原で昼食にしようと思っていたが、風も強くてバスに遅れるとまずいので、一気に上陸予定地点まで下ることにする。 そうして何とかバスの時間に余裕を持って、予定の場所まで下ってくることができた。 カヌーを風除けにして昼食のラーメンを食べる。 この様に人里を流れる清流も良いけれど、私はやっぱり野生動物の気配が濃厚な大自然の中を流れる北海道の清流の方が好きかもしれない。
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暑くてたまらず川の中でラーメンを食べる | 少女峰と呼ばれる岩峰 |
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