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空知川

(国体コース〜山畔橋)

集合写真6月例会2日目は国体コースから空知川を下る。
昨日のメンバーから更に4名が増えて、総勢17名。これだけの人数になると、さすがに例会らしい雰囲気になってくる。

ツアーリーダーのI上さんから、「国体コースでは合図を待ってから順番に下るように」との指示がでる。
言われるまでもなく、これが例会の基本なのだが、最近は例会に参加する顔ぶれも固定化してきて、好き勝手に下るようになってきていた。
そのために昨日は、渡月橋の落ち込みで我が家とKenjiさんのところのOC-2が連続で沈したものだから、レスキューする方も大忙し。
ラフト業者の方の手助けまで受けるような有様になっていたのだ。

三段の瀬「OC-2は一番最後に下ってください」
しょうがないので、三段の瀬では先に下りたい気持ちを抑えて、一番最後から下っていく。
昨日は右側のエディに入ろうとチャレンジしたけれど、今日は無理をせず、素直に下ることにした。
岩壁からの返し波など、見た目は複雑な流れになっている三段の瀬だが、波に煽られることもなく、何時もあっさりと下れてしまう。

そして次は、昨日沈した渡月橋の落ち込み。
昨日のそれがあるので、ただでさえ緊張しているのに、皆が下るのをじっと待っていなくはならないのは、あまり良い気持ちはしない。
それに、先に下って、皆が沈するのを笑って見ているのは楽しいけれど、先に下ったメンバー全員が見守る中で沈するのはとっても格好悪いのである。

パチンコ岩の瀬で今度はkenjiさん艇を残して、最後から2番目で下る。
昨日と同じく、パチンコ岩は左から回り込むが、かみさんのドローが若干遅れてパチンコ岩をギリギリでかわす。
かみさんに言わせると、「緊張しながら長い時間待っていたおかげで昨日より恐怖感が増し、その分タイミングが遅れた」とのことである。
そして渡月橋の落ち込みも、昨日と同じく右岸側から侵入。
落ち込みの寸前で右岸の岩にぶつかりそうになるが、ここで私がクロスドローを入れれば、昨日と全く同じ状況になってしまう。
不本意ながら、岩にぶつかるのは我慢してそのまま落ち込みに入り、今日は無事にクリア。
完璧なコース取りをできなかったので、クリアしてもあまり嬉しくなかった。



パチンコ岩の瀬   パチンコ岩の瀬
かみさん、働いてます   この波を抜ければもう大丈夫

万全のレスキュー最後に下ってくるKenjiさん艇の様子を見ていると、やっぱり我が家と同じく、流れのために右岸側に押し付けられていた。
そして我が家よりも激しく岩にぶつかって沈。
しかし、昨日とは違う完璧なレスキュー体勢により、直ぐに岸に引き上げられた。

雲の切れ間から青空も見えるまずまずの天気。
国体コースを下り終えて、後はのんびりと空知川の清流を楽しむだけである。
と思ったけれど、意外と水の多い空知川はまだまだ気を抜けなかった。
国体コースを終えて最初に遭遇する難所が、本流がまともに岩壁にぶつかって左へ流れを変えるところである。
このままでは岩に正面衝突その手前で流れが二つに分流し、そこを右側に入って、緑に包まれた快適な流れを下っていくと、その最後に待ち構えているのだ。

何時もはすんなりと下れていたのに、今回はその岩壁の手前でカヌーの底を思いっきり岩にぶつけてしまった。
腰を浮かせていたので良かったけれど、シートに腰かけたままだったら、その衝撃でシートが壊れていただろう。

常に同じ状況だとは限らない自然の川。
ここも、何時の間にか川底の形状が変わったのかもしれない。
I上さんも、同じ場所にぶつかったのか、危うく沈脱寸前まで追い込まれていた。


美しい空知川
水の澄んだ美しい空知川

ガンちゃん沈その先のだらだらと続く長い瀬でもちょっとした事件が発生。
先の方で誰かのOC-1が沈しているのが見えたけれど、直ぐにレスキューされそうなので、私は小さな落ち込みの近くにカヌーを止めて、後続のメンバーの写真を写すことにした。
すると目の前でガンちゃんが沈。
下流には人が沢山いるので、ガンちゃんのレスキューはそちらに任せて、写真を撮り続ける。
そして、全員がその落ち込みを下り終えたところで後ろを振り向くと、ガンちゃんはまだ流され続けていたのである。
以前もガンちゃんはここでかなりの距離を流されたことがあり、彼女にとってここの長い瀬は鬼門になっているみたいだ。

サーフィンにチャレンジするも途中の川原で昼の休憩。
その川原の前に、カナディアンでもサーフィンができそうな波長の長いウェーブがあったので、チャレンジしてみる。
ちょうど川がカーブしている部分なので、他の人に手伝ってもらっても、なかなかウェーブの中に入ることができず、体力だけを消耗してしまった。
普通に下るだけなら大丈夫なのだが、こんなことをしていると翌日になって筋肉痛でひどい目に遭うのである。

次第に青空も広がり、太陽の光を浴びてその美しさを増した清流の風景に見惚れながら、のんびりと下っていく。
ただ、その先で噴水の瀬が待ち構えているので、あんまりのんびりとはしていられない人もいるようだ。
噴水の瀬の手前に、小さな落ち込みのある瀬があって、そこで皆は最後の一遊びをする。
この区間を初めて下るJoさんは、ここが噴水の瀬だと思ったようだが、残念ながらこんなものではないのである。
カヌークラブ「ノーム」の人達が、そこで追い付いてきた。
この辺りで出会うパドラーは、大体が知った顔なのである。
それだけカヌー人口が少ないと言うことなのかもしれない。


清流の瀬で一遊び
こんな清流で遊ぶのは本当に楽しい

先に下っていったノームのメンバーを追いかけて、私達も再び下り始める。
噴水の瀬の手前で上陸して、一応は瀬の様子を確かめにいく。
その辺りの川底はギザギザに尖った岩ばかりで、おまけに表面がコケに覆われヌルヌルしている。
噴水の瀬を下る噴水の瀬を下るよりも、私はここを歩く方が余っ程恐ろしい。

水量は多くもなく少なくもなく、邪魔な岩が隠れてくれて、ちょうど下りやすい状態である。
皆の下る様子を撮るのも途中で切り上げて、私達もサッサと下ることにした。
渡月橋の落ち込みと違って、ここでは沈する気は全くしない。
今回も危なげなく噴水の瀬をクリア。

その後は、緑に包まれた空知川をのんびりと下ってゴールの山畔橋を目指す。
空はすっかり晴れ上がり、空知川のこの区間を下る時は、何故か何時も太陽の日射しを一杯に浴びて上陸できるのである。

空知川は何度下っても楽しい川である。


緑に包まれた空知川
これだけの水量があれば五流の瀬も下りやすい

2012年6月24日 曇り後晴れ
当日12:00 シーソラプチ川水位(幾寅観測所) 353.86m


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